美容師の解雇について
美容師が解雇されるときの理由
勤務先の美容室から解雇される理由って、
人それぞれで様々な理由になります。
- 勤務先の美容室に重大な損失を与えた
- 顧客情報の持ち出し
- 美容室内でのハラスメント
- 会社の方針に従わず、ルールを守らない
- 宗教活動や個人的な販売活動を行う
- 成績不良
などでしょうか?
勤務先の美容室に重大な損失を与えた
売上金に手を付ける、ごまかすといった金銭問題。
業務上横領ですね。
防犯上の理由で、受付やレジ周辺に防犯カメラを設置し
録画している美容室もあるほどです。
この映像が証拠となり、懲戒解雇もあり得るでしょう。
顧客情報の持ち出し
カルテ、POSに登録されている顧客データ等を
無断で持ち出し、DM等の販促に使用するケース。
恋愛感情を抱いてしまった異性のお客様へメールを送信、
電話をかけて思いを伝える等の迷惑行為。
メールアドレス、電話番号を業者に販売してしまう。
このようなことが発覚した時は解雇されるでしょう。
会社の方針に従わずルールを守らない
- 勤務態度、無断欠勤や遅刻が多い
- オーナーや店長等の上司の指示に従わない
- 宗教活動や個人的な販売活動を行う
- 無断欠勤や遅刻が多い
など、自己中心的で協調性がなくあまりにもひどいと
解雇になるでしょう。
美容室内でのハラスメント
ハラスメントとは?
直訳すると人を困らせたり、いやがらせをすることです。
セクシャルハラスメントをはじめとして、かなり多くの
○○ハラスメントが存在しています。
基本的には、他者に対する発言が本人の意図とは関係なく
- 相手を不快にさせること
- 相手の尊厳を傷つけること
- 相手に不利益を与えること
- 相手に脅威を与えること
を指します。
代表的はハラスメントは以下の通りです。
- セクシャルハラスメント
- パワー・ハラスメント
- マタニティ・ハラスメント
- アルコール・ハラスメント
- モラルハラスメント
ハラスメントは、個人的な感情によるところが大きく
多種多様です。セクハラを例にすると
憧れている先輩や上司に肩をたたかれても嫌な気分には
なりません。しかし嫌な相手に肩をたたかれると嫌な気分に
なりますよね...
自分勝手のようですが、ハラスメントとは
相手が嫌な気分になるかどうかがポイントなのです。
十分に注意を払いましょう。
成績不良の場合
美容室において成績不良を理由とする解雇が有効と
判断された例があります。
美容師として働いていた労働者に対してなされた解雇の効力が
問題となった平成21年4月16日東京地裁判決判決です。
入社してから7年目の美容師(解雇される前の一時期は店長も務めていました)が
「勤務成績または効率が著しく不良で就業に適さないと認めたとき」との就業規則の規定に該当するとして普通解雇され、その有効性が問題となりました。
裁判所の判断は、解雇は有効としています。
労働基準法の中で、特に重要な①~⑤の事項について書いてきました。
① 労働時間、休憩時間
② 休日、年次有給休暇
③ 時間外労働、休日労働
④ 賃金
⑤ 解雇
このことを踏まえ転職する、転職しないを
最終的に決めるのは自分自身です。
参考になれが幸いです。