美容師を辞めて工場への転職を考えてる人へ
今回は美容師を辞めて工場への転職を考えてる人へ、口コミというか世間の反応や私の体験談をご紹介いたします。
まずは、口コミというか世間の反応をご紹介いたします。
世間の反応
YAHOO知恵袋を見ていたら、美容師よりも工場のほうが楽ですか?と質問がありました。2010年の投稿ですが回答も複数あり、参考になると感じたのでご紹介いたします。
質問者
美容師よりも工場の方が楽ですか?最近、美容師の友達が「俺も工場に就職したい!」と言っています。
ベストアンサー
向き不向きですよ。私は美容師ですが、工場で働いてる人は尊敬してます。丸1日ずっと同じ場所に立って、同じ作業の繰り返しは、かなりの重労働ですし、神経も使いますし、忍耐力が必要です。私なんかは忍耐力がないから無理です。
その友達は美容師になって、まだ間がないアシスタントでしょうね?「他所の芝生は青く見える」というやつで、自分がもの凄くしんどくて辛い仕事をしているつもりで、悲劇のヒロインになってる様な錯覚に陥ってるんですよ。だから、他の仕事が楽に思えてくるんです。それは美容師に限らず、どんな仕事でも仕事を始めて間がない人は、そんな風に思う事があると思います。
実際に、誰がやっても他の仕事より楽だと思えるには公務員だけですよ(笑)
そういう考えで他の仕事に転職した人は何をやっても続かないです。楽に稼げる仕事なんか、そうそうある物じゃありませんからね。
どんなにしんどくても、肉体労働に向いてて身体を動かす仕事でないと無理な人もいれば、体力がなくて頭が良くてデスクワークしかできない人もいます。デスクワークに向いてる人が肉体労働したら根を上げるのは想像が付くでしょうが、肉体労働に向いてる人(能力やスキルはあっても)がデスクワークしても、しんどくて根を上げます。
それと同じですよ。質問者様も自分の仕事に誇りを持って「どれだけしんどい仕事かやってみろ」と言ってあげた方が良いですよ。
「楽な仕事なんかないし、頑張ってるのはお前だけじゃない」と言ってケツを叩いてあげて下さい。
私はバイトで工場も工事現場も経験しましたが、私にとっては美容師が1番楽でしたよ。しんどい部分が、それぞれ違うだけの話しです。自分に向いてる分野なら耐えられる事でも、向いてない分野なら耐えるのが苦痛になります。だから、自分には出来ない仕事をしている人は尊敬してます。
ベストアンサー以外の回答
報酬を得ようとするのに、楽な事はありません。一長一短良いところも悪いところもある。
工場は、毎日単調な同じ事のくり返し。
美容師は毎日いろんな人と触れ合えるいい客も居れば悪い客も居る。
工場の種類、仕事の内容にもよりますね。
私はプラスチック金型メーカーで働いていますが、社内的にも能力がないとみられると雑用係に回されます。その分仕事にあまり責任を持つ必要はなく、精神的、肉体的にも仕事は楽ですが給料はかなり低いです。
逆にそれなりに仕事が出来る人間になると、あらゆる加工工程を把握しながら、遅れている工程のサポートに回り、それから自分の本来の仕事(金型仕上げ)をしなければならないので、拘束時間も長く、休日出勤、深夜までの残業など普通です。
どんな職業でもそうだと思いますが、バカに徹することが出来、他人からの白い目を平気でいられ、低賃金にも耐えれれば、非常に気楽なものだと思いますよ。ただ、そのような人間は非常にまれで、普通はプライド等が邪魔をすると思います。うちの社内にも一人究極の使えない人間がいますが、そいつは誰にも相手をされず頻繁に有給を取り、低賃金のまんま、さらに周りから見放されていますが、本人が「俺は仕事が出来る」と自分で考えているような奴なので、ある意味非常に幸せなのかもしれません。
そういう人間になればすべての仕事が楽と思えるはずです。
「楽」?、というのは如何かと思いますが、一般的に美容師の、特に修行中の賃金は安く、片付け、仕事が終わってからの練習なども残業代はつかずそれは深夜にも及ぶそうですね。
大晦日や成人式前はめちゃめちゃ忙しいらしいですし。それに引きかえ工場は安定し通常土日祝日は休みでしょう。
ただしご存知のように工場はリーマンショックなど景気に直撃されますが、美容は生活するうえで必要なことですのでそれほどでもないようです。
私は工場で13年勤めています。職種にもよりますが、観ている限りでは工場の方が楽ですね。帰る時間は大体一定ですし・・しかし、その分、給料も低いですよ。
YAHOO!知恵袋美容師よりも工場の方が楽ですか?より転載
回答者の皆様は、
- 向き不向き
- 楽な仕事はない
- 工場は楽ですよ
という事をおっしゃっていますね。一つずつ考えてみましょう。
向き不向き
向き不向きとは、あなた適しているか、適していないかということ。または、適していることと適していないこと、得意な仕事と不得手な仕事、などを指す表現とされています。
ひとことでいうなら適性ということでしょうね。
適性とは、就学や就職など人の進路を決めるときに考慮されるべきその個人の適応可能性。将来の訓練によってその職業あるいは教育にとって必要な能力を習得することができるか否かがその目安とされ,体格,運動機能,感官機能,一般知能,特殊能力,性格などによって総合的に判定される。必ずしも遺伝的,先天的な資質,才能には限定されない。コトバンクより引用
適性=必ずしも遺伝的,先天的な資質,才能には限定されない、とあります。努力で補える事もあるようですよ ^^
しかし、あなたが転職を考えているってことは、目の前に障害が現れたのでしょうね。その障害は努力で乗り越えられるのか?努力ではどうしようもないのか?を自問自答してみましょう。
楽な仕事はない
仕事が楽である、楽ではないと良く耳にするが、これも適性に通ずるものがある。そして職業観という価値観が関係しているだろう。職業観と聞くと難しく思えるが
- 将来はこうなりたい
- こんな働き方をしたい
と、置き換えるとわかりやすいのではないでしょうか?!
職業観って何のこと?という記事がとても分かりやすく参考になります。
さて、働くとはどういうことでしょうか?私も学生時代、耳に胼胝ができるほど聞いてきたのですが復習を兼ねて働くの意味や語源を調べました。「傍(はた)を楽にする」とありました。(諸説あります)「傍(はた)」は他者のことを指します。他者の負担を軽くしてあげる、楽にしてあげる、というのがもともとの「働く」の意味です。
働く=賃金労働と考えがちですが、昔はもっと広い意味で使われていました。家族を楽にすることも「働く」だし、地域のために貢献し役立つことも「働く」。お金をもらおうがもらうまいが「働く」で、山で獲物を捕ってくるのも「働く」ことだった。働くっていくつもある。そう考えると働くって本来は楽しいものではないでしょうか?
目先の大変さは十分にわかります!そんな時だからこそ原点に戻って美容師を志した動機と向き合ってみるのも良いのかもしれませんね。
工場は楽ですよ
工場は楽っていいますが、わたしは価値基準や判断基準、視点によって変わるものだと考えています。
- 工場勤務のみの人がいう工場勤務は楽
- 美容師からみる工場勤務は楽
この2者の考えは全く違うでしょう。また、工場には様々なポジションがあります。
- 直接雇用なのか?
- 下請けなのか?
- 派遣社員なのか?
- 業務委託なのか?
- 正社員なのか?
どのポジションに就職するのかによって労働条件が全く違うのです。
大きな工場ほど、社員がやるほどではない仕事は下請け業者や派遣業者にまわします。結果、派遣社員や下請け業者はきつい業務をこなさなければなりません。
そして待遇も異なります。
仕事の質問なんですが、工場の社員って大変ですか・・・という記事がYAHOO知恵袋にありました。とても参考になります!
美容師から工場への転職を希望するなら、しっかりと調べる必要がありそうですね!
私の工場勤務体験談
私が30代半ばの時のこと。体調を崩しドクターストップがかかり美容師から工場勤務に転職した経験があります。この記事を読んでくださっているあなた同様、私も転職するまでには相当悩みました。
- 指名してくださるお客様のこと
- 治療に専念すべきか、美容師を続けながら治療するか
- 収入減への不安
- 将来、美容師として現場復帰できるか否かへの不安
など、不安なことばかりでした。相談しようにも中々相手がいませんでした。というか、ドクター曰く、治療最優先!
こればかりは、相談しても答えは皆同じですよね。私だけが決断できずにいたわけです。数年に渡り悩んだのですが体調が良くならなかったため、仕事を一切せずに治療に専念することになりました。
当時の私の場合、不規則な食事と立ち仕事が一番の悪影響でした。そうなると、美容師できないですよね ;_;
通院による治療期間は6ヶ月。治療期間中に情報取集し、通院がひと段落したところでキャリアアップ支援サービスにも登録しました。
キャリアアップ支援サービスに登録したのは、情報取集のためです。私はアルバイトを除くと美容師しかやったことがなく一般企業のことをほとんど知りませんでした。
世間では、美容業界の常識は一般の非常識!などと皮肉を言われるぐらいですからね f^^;
だからこそキャリアアップ支援サービスに登録し、キャリアアドバイザーから情報を得る必要がありました。その時に教わったことはとても貴重で、今でも役に立っています。
キャリアアドバイザーから得た情報をもとに、派遣会社に登録しました。そして派遣先は製造業の倉庫管理部門にしました。仕事をしながら通院もしないと...という事情から正社員よりも融通が利く派遣を選択しました!
業務内容は、工場の製造部門から出来上がった製品を保管、出荷準備、出荷伝票の管理、クレームで戻ってきた製品の検品などを主に行っていました。
倉庫管理部門に就職して一番驚いたのは、
- 7:30始業で16時30分終業
- 12時に昼食(昼の休憩時間は60分)
- 定時で退勤
できる事でした。(退勤させられるが正しいかもしれませんw)繁忙期はもちろん残業です!
正直、コレでお給料もらっていいの?というくらい身体への負担がありませんでした。そのことにより、転職した当初は「なんてラクなんだろう」と思いました。ラクすぎて働いている実感があまりなかったのも事実でした。
また就職当初、諸先輩から散々言われて苦労したこともあります。どんなことを言われたか?
- 上から目線で生意気だ!
- お前、いつから俺らに指図するようになったんだ?
- 言われたこともできないのに、偉そうなことを言うな!
でした。なぜこのようなことを言われてしまったのか?店舗管理(マネジメント)を任されたスタイリストならなんとなくわかっていただけるのではないでしょうか?
- 後輩の指導
- 業務効率を高めるための創意工夫
- 売上予算必達のための施策
など、経営者目線で考え実行しないとならない場面が多々あったものですから...そのクセが抜けず生意気に映っていたのでしょう f^^;
あなたも同じような立場の美容師さんでしたら、転職した際には気をつける点かもしれませんね。
しかし、月日が経つにつれて段々と責任が重くなり、
「派遣社員や下請け業者はきつい業務をこなさなければなりません。」が現実のものになりました。
そうすると、美容師が恋しくなるわけなんですね~(笑)
私たちの技術や接客、出来上がったヘアスタイルを気に入ってくれた時のお客様の笑顔とありがとう!と言ってもらえた時の嬉しさ ^^
わたしは美容師が嫌いになって転職したわけではありませんので、いつか必ず美容業界に復帰したいと思いながら、派遣期間を過ごしていました。
派遣元の上司から信頼してもらえ、工場の管理者からもそれなりの評価をいただいていました。これを糧に自分で自分を奮起させ業務をこなす日々でした。
美容業界に復帰するにあたり、派遣元の上司からも引き留めもありました。しかし転職当初から、いずれは美容師に戻りたい希望がある...と伝えていたので、渋々ではありますが復帰を了承してもらえました。
派遣社員として5年間勤務したのですが、生活費の為にお金を稼ぐというだけで私はやりがいは見出せませんでした。
私の中では美容師が一番やりがいのある仕事だと自負しています!
もちろん、あなたと私は価値観も違い、職業観さらには人生観も違うわけですから私の想いや考えを押し付けたりは致しません。
致しません。いたしませんw ← 大門 未知子風に...(笑)
まとめ
さて、あなたが美容師を志した動機はなんだったのでしょうか?
- 自分の髪をいじるのが好きだから?
- ヘアメイクなどの職業への憧れ?
- 友人の髪をまとめてあげたら褒められて興味を持った?
と、人それぞれの想いがあるでしょう!そして、転職したい理由はなんでしょうか?
- 美容師の労働環境が良くないから?
- 拘束時間は長いから?
- 賃金が低いから?
- 美容師に向いていない?
転職したい願望がある今だからこそ、目の前の乗り越えるべき障害と美容師を志したきっかけとを天秤にかけ、自分と向き合って答えを出すことも大切ではないでしょうか?!
そして、一般企業のことを熟知したキャリアアップアドバイザーの話に耳を傾けることをお勧めいたします。詳しくは当サイトの記事をご覧ください。
biyoushitensyoku.hatenablog.com