美容師を辞めて他業種への転職について
美容師を辞めて他業種への転職について
美容師を辞めて他業種へ転職したいと考えている人、
結構多いのですね。
アシスタントであれば
- 手荒れの問題
- アシスタントのままでステップアップが望めない
- プライベートな時間がほしい
スタイリストであれば
- 女性の場合、結婚や出産を控え金銭面や勤務時間を考えると続けられない
- 男性の場合、結婚を控え金銭面において生活設計や将来設計ができない
- 家族と過ごせる時間がほしい
- 腰やひざを痛め長時間の立ち仕事がきつい
など、理由は様々ですが他業種へ転職することを
頭の片隅にある状態で仕事をしているのであれば、
転職するか、転職しないのか決断をする時期でしょう。
勤務している美容室から別の美容室への転職は比較的容易です。
なぜなら、今までの経験や資格を活かすことができますから
採用されやすいのです。
しかし、他業種への転職となると一転します。
アシスタントでしたらまだ年齢も若いので第二新卒として
他業種での採用も可能な範囲ですが、ある程度経験を積んだ
スタイリストは加齢と共に採用されにくくなります。
他業種への転職、採用されにくい理由
大きな理由としては二つ。
一つ目は学歴です。
専門学校は卒業しているけど通用するのは、美容師の場合のみ。
他業種に行けば高校卒業と同様の扱いになってしまいます。
二つ目は美容師の資格を持っていても他の職業には活かせない事です。
どんなに経験を積んだ美容師でも他業種に行けば未経験者です。
未経験者を採用している業種は選べるほど多くはありません。
他業種へ転職するには、
- 転職先の業界や業種の現状を調べること
- 転職後の将来設計ができていること
- 転職後、収入が減っても生活していけるだけの預貯金をしておくこと
などが必要になってきます。
他業種へ転職、あなたの心構えは大丈夫ですか?
他業種へ転職する理由の多くは、
- 美容師以外にやりたいことがあるので転職したい
- 収入や勤務形態がもっと安定している職場で働きたい
この2通りでしょう。
収入や勤務形態がもっと安定している職場で働きたくて
転職を考えているのであれば甘い考えは捨て去りましょう。
美容師をしている状態で美容業界と他業種を比較すると
- 早く帰れる
- 有給休暇が取れる
- 給料が安定していてボーナスがある
- 美容師みたいに休日の外部研修がない
このように美容師よりも待遇が良い印象を持ってしまい、
過酷な労働環境で働かなくて済むという考えで転職するのですが...
現実はそう甘くないのです。
上記のような条件を満たす業種は大企業や公務員といった
ごく一部に限られるでしょう。
このような職に就くには、大学卒業という学歴が必要だったり
公務員といった資格が必要ですので、美容師からの転職は
相当難しいです。
また、実際に他業種へ転職したものの、
- 雇用契約書と現実は違っていた
- ザービス残業が多い
- ボーナスが無かった
というように転職したことを後悔している話を聞いたりします。
冷静になって考えると、当たり前の話なんですよね。
他業種に就職したばかりの頃は、美容師で例えるなら
アシスタントと同じレベルですからね。
アシスタント時代は生産性も高くないですから、給料も少なく
仕事を覚えるために自分の時間もありませんでしたよね。
日本の多くの企業は、中小零細企業です。
企業全体の割合からすると99.7%になり、
中小零細企業が日本を支えてると言われています。
また、転職を考えているあなた自身の人生設計や将来設計は
できているのか?自分が社会にどう役立っていくのか?
今一度見つめ直し、他業種への転職を考えましょう。
他業種へ転職、面接時に注意する点とは?
同業、他業どちらに転職するにしても面接試験を通過しなければ
新しい転職先で仕事をすることができません。
他業種に就職する際、この面接で必ず聞かれるのは、
美容師を辞めてこの仕事に就きたい理由は何ですか? です。
美容専門学校を卒業して国家試験に合格し今までの経験を
捨ててまで他業種に就きたいのか?を明確に伝えない限り、
採用されないでしょう。
ましてや、給与や勤務時間・休日休暇の安定を求めて転職しました...
等の理由は理由にならないと思ってください。
面接時にこのことを言ったら面接試験は通貨できないでしょう。
面接で伝えるべきことは
- 美容師を辞めてこの仕事に就きたい理由は?
- 今までの経験を捨ててまでやりたいこととは?
- 新しい仕事を通じてどのように役立っていくのか?
これらのポイントをまとめておきましょう。
面接試験に通過することが目的ではありませんよね。
今後の自分の人生を左右するターニングポイントですから、
自分自身の考えを明確にすることが大切なのです。
その結果が、他業種への面接試験通過という形として
現れるだけです。
自分の将来設計を真剣に考え、転職の準備をしていきましょう。